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橋山研究室の紹介 †
橋山研究室を希望する皆さんへ 2011-04-13 (Wed) 03:11:42 更新 †
- 特別選抜(自己推薦方式:6月)、早期内定制度(一般入試、7月、10月、2月)での配属を
希望される場合
- 4/13, 6/1の研究室公開時:居室(IS棟346室)へお越し下さい。個別に相談に応じます。
- その他、随時メール hashiyama (at) is.uec.ac.jpでご相談ください。
特別選抜の出願要件「自ら誇れる業績・研究・学業成績」を満たしてるかどうか等具体的にご案内できると思います。
(例) 学会等での研究発表経験、良好な学業成績、個人あるいはチームの一員としての顕著な活躍、コンテスト等での入賞経験
2011.Apr.13入試説明会&研究室公開時の配布資料 研究内容紹介(10MB)
IS入試情報 > http://www.is.uec.ac.jp/exam/index.html
Motto †
過度に精密さを追求せずに、知的な処理を実現する方法に関する研究を行っています。
研究テーマ一覧 †
研究内容 †
- 知的なシステムを目指して
インターネットをはじめとする情報ネットワークの急速な発展とともに、私たちはコン
ピュータに囲まれて生活する時代に暮らしてます。そのような環境の中で、生活の質の
向上をもたらすはずの便利な新機能の多くについて、残念ながら、その操作方法の習得
に時間を割かれてしまうことはよく経験することではないでしょうか。こういう問題は
人間の高度な適応力が(不本意ながら)解決しているといえるでしょう。逆に、これら
の能力をコンピュータの側で持つことができれば、すなわち、知的なシステムを構築で
きれば、私たちの暮らしはより快適になるでしょう。あるいは、人間に動'作'の方'法'を
規定するという意味で、筋の良い"作法"を提供できるインタフェースが提供できることも、
快適さを増すことにつながるでしょう。私たちはこのようなモチベーションを持ちなが
ら研究を進めています。
- これまでの研究のアプローチ
知的なシステムとして人間の高度な情報処理機能の計算機モデルの構築を目指して研究
を進めてきました。人間の関係するところには本質的にさまざまなあいまいさが含まれ
るため、広くあいまいさを取り扱うことができるSoft Computing手法を中心に研究を
進めてきました。システム記述のためのファジィ理論、学習・適応システムとしての
ニューラルネットワーク、知識の利用・探索のための進化的アルゴリズムを基本とし、
お互いに補完するためのハイブリッドシステムについても研究を進めてきました。
また、コンピュータの速度とメモリの増加によりもたらされた劇的な変化、すなわち、
量的な変化が質的な変化を導くことも考え、ハードウェア化に関しても研究を進め、ソ
フトウェア的に適応可能なハードウェア(回路)に関する研究も行ってきました。
- これからの研究方向
これまでの研究を工学的に展開し発展させることはもちろんですが、認知心理学的な知
見を積極的に取り込んで研究を進めていきたいと思っています。具体的な問題意識の一
例を挙げると、知的システムの構築に際して、環境との相互作用をどのように考慮する
べきかという点があります。同じ目的を達成する場合であっても、おかれた環境によっ
て解決方法が異なるのは自然なことです。この問題をどのようにモデル化できるかは非
常に興味深い問題であるとともに、チャレンジングで難しい問題です。環境の中からど
のような情報を抽出して動作を決定するかを考えることは、知的システムを直接的に構
築することに加え、前述の"作法"について検討することにもつながると考えています。
人間を対象にするとき(研究一般に言えることですが)、ある問題が解決した気がすると、
別の問題が生じ、結果としてわからないことが増えているという状況が多々あります。
しかしながら、この悩ましい状況が研究を進める一番の理由であり、楽しさでもありま
す。このような状況に対して着実に研究を進めることで、大学人として存在感のある研
究をしていきたいと思っています。
人間が関わるさまざまな問題に対して、学生諸君とともに考え、悩みながら、新しいこ
とにチャレンジしていきたいと思っています。その中では、独りよがりを自戒しながら
研究を進めることも大切だと思います。自分自身で考えることで、固定した枠にとらわ
れない、知的好奇心を満足できるようなわくわくする研究ができるように心がけたいと
思っています。これらのことが結果として、工学の発展に寄与できる研究になると信じ
ています。
略歴 †
- 1967年 北海道函館市生まれ
- 1991年3月 名古屋大学工学部電子機械工学科卒業
- 1993年3月 名古屋大学大学院工学研究科電子機械工学専攻博士前期課程修了
- 1996年3月 名古屋大学大学院工学研究科電子情報学専攻博士後期課程修了
博士(工学)
- 1993-1996年 日本学術振興会特別研究員(DC1)
- 1996年4月 名古屋大学大学院工学研究科電気工学専攻助手
- 1997年4月 財団法人名古屋産業科学研究所 創発型ソフトコンピュータの開発プロジェクト 主任研究員
- 2000年1月 名古屋市立大学自然科学研究教育センター 講師
- 2000年10月 名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科生体情報専攻 助教授
- 2002年9-2003年3 米国カリフォルニア大学サンディエゴ校 Visiting Scholar(文部科学省在外研究員)
- 2003年10月 電気通信大学大学院情報システム学研究科 情報システム設計学専攻 助教授
- 2007年4月〜 同 情報メディアシステム学専攻 准教授
所属学会 †
- 日本知能情報ファジィ学会(2007年より理事(広報担当)、2006年より編集委員、2007年より関東支部副支部長など)
- 電気学会
- 人工知能学会
- 計測自動制御学会
- ヒューマンインタフェース学会
- 認知科学会
- IEEE
最近の主な研究業績(2000年以降) †
- 山口晃由, 橋山智訓, 大熊繁, 非線形変換テーブルの更新を行なう暗号法の提案とその安全性評価, 電子情報通信学会誌, Vol.J86-A No.8 pp.860-871,2003
- Gaofeng Xiong, T.Hashiyama and S.Okuma, A Supplier Bidding Strategy Through Q-Learning Algorithm in Electricity Auction Markets, Trans. IEE of Japan, Vol.123-C, No.6, pp.1134-1141, 2003, 6
- Gaofeng Xiong, T.Hashiyama and S.Okuma, A Q-Learning-Based Supplier Bidding Strategy in Electricity Auction Market, Trans. IEE of Japan, Vol.123-B, No.4, pp.550-556, 2003, 4
- 山本雅哉, 橋山智訓, 大熊繁, 評価値推論を用いた自律移動ロボットの実環境での進化, 日本ファジィ学会誌, Vol. 14, No.6, pp.607-615, 2002, 12
- Gaofeng Xiong, T.Hashiyama and S.Okuma, An Evolutionary Computation for Supplier Bidding Strategy in Electricity Auction Market, Trans. IEE of Japan, Vol. 122-C, No.10, pp.1830-1836, 2002, 10
- 岩崎正宏, 橋山智訓, 大熊繁, 新しい自己増殖型自己組織化モデルの提案, 電気学会論文誌C, Vol.121-C, No. 2, pp.410-416, 2001, 2
- 安田真, 古橋武, 橋山智訓, 大熊繁, マルチエージェント系のポテンシャル関数による制御と強化学習に関する検討, 計測自動制御学会論文誌, Vol. 36, No. 8, pp.698-706, 2000,8
- 公文俊朗, 岩崎誠, 鈴木達也, 橋山智訓, 松井信行, 大熊繁, メカトロニクスシステムにおける遺伝的アルゴリズムを用いた非線形システム同定, 電気学会論文誌D, Vol. 120, No.11, pp.1343-1350, 2000, 11
- 公文俊朗, 岩崎誠, 鈴木達也, 橋山智訓, 松井信行, 大熊繁, 進化的計算手法による構造線形動的システムの同定, 計測自動制御学会論文誌, Vol. 36, No. 11, pp.995-1002, 2000, 11
- 安田真, 古橋武, 橋山智訓, 大熊繁, 仮想ポテンシャル関数を用いたエージェントの相互制御法に関する検討, 計測自動制御学会論文誌, Vol. 36, No. 11, pp.1019-1028, 2000, 11
- 山口晃由, 橋山智訓, 大熊繁,Reconfigurable Computing による暗号処理の高速化,電気学会論文誌C, Vol. 120, No. 12, pp.1781-1785, 2000, 12
- 岩崎正宏, 橋山智訓, 大熊繁, 連想記憶モデルを用いた自己組織的特徴抽出,電気学会論文誌C, Vol. 120, No. 10, pp.1467-1474, 2000, 10
- 花木康, 橋山智訓, 大熊繁, 適応度の推論による進化的アルゴリズムの計算時間の短縮, 電気学会論文誌C, Vol. 120, No. 1, pp.123-129, 2000, 1
*過去のデータ †
2009情報メディア論2の講義資料はこちら(アクセス制限あり) [#mb1345d4]
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